アメリカで学年が終るが、オンライン授業はとても難しい2020年06月18日 12時03分23秒

新型肺炎で強制自宅待機が始まったのがほぼ三ヵ月前。それ以降、学校も閉鎖の対象になった。すぐさま、家庭からインターネットを利用してのオンライン授業が始まった。

家の地区の小学校は小学校四年生から、小さいラップトップを用いた学習が学校で始まる。四年生と五年生は学校でのみ。六年生になってから、自宅への持ち帰りが認められ宿題などもそれを通してやる。草言った意味では、学校もオンライン授業を始められる下地はあった。

学級閉鎖が始まってすぐに学校にラップトップを含む勉強道具を取りにくるように通達された。うちの子供達は小学校四年生と七年生。また、オンライン授業では半日授業となった。

そのままオンライン授業のまま明日、木曜日が今学年の終了日。何とか終了にはなったが、子供達の学習濃度には疑問の残る学期だった。やはり、初等教育、中等教育には対面の授業がとても大切だと思う。

学校で提供されたものの、四年生用のラップトップは 9 インチ。画面が小さく、読みづらくて姿勢も悪い。そのためラップトップも追加で購入した。少し経ってから気が付いたのだが、提供されたラップトップは Wi-Fi の送受信が弱く、物理的に近い位置にいなければ駄目だった。

年上の息子は、オンライン授業が始まってすぐは、勝手にゲームを授業中にやっている始末。電話で同級生と会話しながら、授業に参加する振りをして遊んでいる。宿題や提出物も、最初の頃はシステムの不具合で出来ないこともあった。しかし、オンライン授業が続くとシステムはこなれてきた様だったが、さぼっているのか気が付いていないのか、未提出の課題があると連絡がくる。

授業なども、休み時間などほとんど無く、きっちり詰まっていて、生徒が各々ミーティングルームに繋ぎ替える必要がある。課題や作業に熱中したりしていて、参加するのを忘れてしまうなど、未参加になってしまった授業も散見された。やはり、対面の授業ではないので、分からないこと等があっても質問がやりづらい。生徒の状況の把握が出来ていない。分からないところを分からないままで済ませてしまったり、参加していないことにすら気が付かない。アメリカの十二、三人のクラスのオンライン授業ですら、クラスの個々の生徒の様子が把握しきれていない。同級生徒物理的に一緒にいたら生徒が移動したり、他の事を始めれば気が付いて修正できるが、オンラインの授業ではそれが出来ない。個々の生徒の自己管理能力に大きく依存してしまう。ヘッドフォンを付けて作業をし、大丈夫か訪ねても、「大丈夫、大丈夫。」と返事をされ「うるさいから静かにして。」と言われるとそれ以上の探索をしづらい。さぼっているのか授業を確かに受けているかも分かりづらい。

取り敢えず、三ヵ月の授業は行ったが、どの程度子供達の糧になったのか、甚だ疑問だ。三ヵ月何もしなかったよりは良いだろう。オンライン授業になる前と同じ内容をしっかりとカバーできていたのか、子供達自体はオンラインで受けた授業をどれだけ吸収できたかに大きな心配が残る。