login to VOS ― 2006年06月25日 11時30分55秒
プロセス起動直後に (home_dir) にある startup.cm という、Command Macro script が実行される。Command Macro は .cm の拡張子が付く。startup.cm に書かれているものは、ごく普通の Command Macro である。csh には .login と .cshrc の二つがあり、.login は新しいログインプロセスが生成されたときのみに読み込まれるが、VOS にはそういうものはない。
普通に使う分にはログイン時にしかプロセスが生成されないので、startup.cm が csh の .login と同じなのかも知れない。startup.cm の実行が終わったら、入力待ちになる。
startup.cm には更に abbreviations と呼ばれる物が書かれる。abbreviation は省略という意味だ。VOS のコマンドは、chang_current_dir の様に長いので、これに対して、cd といった別名を付けることが多い。UNIX shell の alias とほぼ同等な機能だ。少し違うことといえば、コマンドの途中のものも変換されるところだ。感覚的にいったら、各コマンドを sed に通して実行する様な感じだろう。
VOS には help というコマンドがある。UNIX の man の様なものだ。一昔前はこれで、コマンドを調べていたが最近はもう過去のものとなった。各コマンドの説明はオンラインマニュアルを見てほしいとのこと。
この help コマンドに -match というオプションがある。man -k に似ている。help -match は任意の文字列が含まれるコマンドを表示してくれる。
help -match disk
help -m display
最初のコマンドは disk を含むコマンドを表示する。次のコマンドは -m を -match を展開する abbreviation があったときに display を含むコマンドを表示する。-match は比較的よく使うオプションなので abbreviation に入れてある。
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