Continuum & ftServer2006年05月22日 09時58分17秒

Continuum は既に一世代前の機種になる。とても高価なので有名であった。この機種は HP の Precision Architecture RISC (PA-RISC) が使われている。Big Endian の CPU である。それに加えて、大部分のアーキテクチャが自社開発だったのも、一台当たりの値段が高くなっていた理由である。もう何年も前の製品とはいえ、CPU もせいぜい 500 MHz 止まりである。

いくら、一台の値段が高いとはいえ、一部の業界では 99.999% の信頼性と 99.9% の信頼性は雲泥の差が出る。多額の金が動いている業界や会社では、ただ一度の停止で高いといわれる Continuum 以上の損失を被ることになる。その損失に比べたら安いものなのだと。

Sun Microsystems の「ドメイン機能」であっただろうか。上位サーバ機種は、機内をドメインとして分割し複数のサーバの様に使えるというのは。その機能を使い、冗長を増したとサーバが構成できると、記事になっていたことがあったと思う。そのときに Sun の営業にどれくらいのものだか聞いたのだが、「Stratus のそれと比べないでくれ」と言わしめた程である。

ftServer V Series が Continuum の後継にあたる。こちらは、Intel の Xeon が採用され、アーキテクチャも汎用のものを元に再開発された。そのため、値段も一桁安くなった。Continuum と比べると十分の一の値段で買えるのである。加えて Xeon なので恐らくは Ghz クラスの CPU なので、実行速度も十倍は早い。なお、バスなども全体的に見直されて作られたので、ほとんどの部分で Continuum よりも十倍ぐらいの性能が出る。

VOS はハードウェアと切っても切り離せない関係がある。これらの機種が VOS を動かすことのできる機械である。