nullfs + tomcat2006年03月10日 09時34分29秒

さて、nullfs でもっとも一般的な使い方は、jail の様に見受けられる。まあ、jail でも良い例なのは変わらないが。

ほとんどの人は、基本的に nullfs は ln -s をやっていたディレクトリと置き換えることが出来る。試しに、やってみてもほぼ問題は無いであろう。 ln -s と nullfs の一番の違いは、パスの解釈の仕方である。ln -s では、リンクをたどって移動すると、その位置本来の表記で表されることが多い。shell でプロンプトに表示するパスなどは、設定で変えられる。でも、cvs など一部のアプリケーションで、リンク上のパスではなく、実際のパスが使われて、困ったことがある。nullfs だとこのような心配は無いのである。

ほかにも、アプリケーションなどによっては、リンクを意図的にたどらないものもある。Tomcat などがそうらしい。/usr/local/jakarta-tomcat5.0/webapps などに、ディレクトリ構造を作り、autoDeply を有効にしておくと、class ファイルが更新されたら、自動的に class ファイルを読み直す機能がある。 しかし、webapps にあるものがリンクだと、この機能が動かないのである。いちいち、tomcat を再起動をするのが面倒だから、autoDeply にしているのに、わざわざ、少々の変更で make install などしたくは無いものである。これが、nullfs を使うと大丈夫なのである。tomcat を使うときは webapps に開発のツリーが nullfs マウントされるのである。