自己解凍・実行形式のシェルスクリプト2016年07月22日 11時45分08秒

シェルスクリプトを実行すると、自分で組み込まれたファイルを展開し実行する実装をしたことがある。一つのプログラムとしてまとめるのが困難で、いくつもの細かいプログラムを使って処理する必要があった。しかし、複数のファイルを各々インストールするのも手間が掛かりすぎるために、一つにまとめたのだ。

tar でファイルをまとめて、uuencode を使って文字に変換し、エディタで開いたりしても、問題ない形にする。実行するときは、自身に uudecode をかけて、まとめた分を展開し、処理を移行すれば良い。

-C を複数回使うと、付属の tar では動作が異なり GNU tar を使うのが一番移植性があった。二度目の -C が一度目からの相対位置になるか、プログラムが実行された位置を元にするのか等の違いがある。gtar は前回の位置を基準にする。

$ gtar cvf - program.pm -C ../../dir1 *.pm -C ../../dir2 *.pm | compress -c uuencode encoded.tar.Z >> driver.sh
driver.sh と言う名前のシェルスクリプトを使った。そして、driver.sh の方で行うのが展開作業。
mkdir $tmp
cat $0 | uudecode -o /dev/stdout | uncompress -c | ( cd $tmpdir ; tar xf - )

...
$tmp/program.pm
引数の処理などをしてから、$0 で自分自身を読み出す。uudecode は -o /dev/stdout の形がどの UNIX でも使えるようだ。そして、tar に入れておいた program.pm を呼び出して、プログラムの実行を移す。