VOS のハードディスク2006年05月26日 13時27分20秒

実はハードディスクについて書こうと思っていたが、私の今までの解釈に少し思い違いがあった。今まで、どこにも文章にして書いていないので、誤記があったというわけでは無いのだが。今回は軽くいこうと思う。

Stratus のサポートしていたディスクは一昔前までは SCSI のみであった。ここ二、三年のうちに fiber channel が出てきた。VOS システムのアップグレードをしなければ Continuum で使えなかったのを覚えている。fiber channel は Continuum 上では約二倍の速さが出る。Continuum 上ではシステムディスクは SCSI で無ければいけなかったが、ftServer になってからは、fiber channel でも大丈夫みたいである。

VOS では、ディスクの構築の仕方に multi-member と duplex がある。multi-member はいわゆる、RAID 0 である。複数のディスクを一つのディスクのように見せるストライピングである。duplex は RAID 1 と同じミラーリングである。他にも、いくつかの設定項目があるが今回は取り上げない。

ディスクは duplex が推奨ではあるが、実は simplex でも使える。simplex の方が多少スピードがあがるみたいだが、壊れればそれで終わりである。それ故、よほどのことが無い限りは普通 duplex で使われる。multi-member は言わずと知れた高速性の為と、大きいディスクを作るために使われる。Stratus に入るディスクは特別性なので、そこら辺のジャンク屋は元より、普通のディスクでは使えない。最近こそ容量が大きくなってきたとは言え、容量などたかが知れていたのである。

言わば、Stratus にはシステム標準で RAID 0 と RAID 1 が付いているといったところか。

ftServer と共だか fiber channel とだかよくわからないが、ディスクには専用のチップを使ってあるらしい。このミドルウェアが、書き込みを保証する。それ故、最近のシステムでは、OS が書き込みの命令を出したら瞬時に、書き込んだと返ってくるらしい。このミドルウェアが更にディスクに命令を出し、実際に書き込む作業をする。万が一、書き込みに失敗した場合は、このミドルウェアが書けるまで再試行するらしい。

ディスクについて、もっと詳しいことがわかったら、また取り上げたいと思う。