FreeBSD の vt ターミナルのセキュリティ勧告と六件の不具合修正2022年01月12日 12時14分31秒

FreeBSD-SA-22:01.vt に不具合。ハイライトしたテキストがあった場合に、カーネルメモリを上書きしてしまう。対象は 13.0-RELEASE と 12.2-RELEASE で 12.3-RELEASE は対象に入っていない。

FreeBSD-EN-22:01.fsck_ffs は fsck_ffs が二つのファイルから参照されているブロックの解放が出来ない不具合。ファイルシステムが壊れた状態で、修復できない。対象は FreeBSD 13.0-RELEASE のみ。

FreeBSD-EN-22:02.xsave はかなりハードウェア依存の不具合。SSE/XMM の初期値がおかしかった為、シグナル処理の後のレジスタに、不定な値が設定される。対象は i386 と amd64 の全てのリリース。

FreeBSD-EN-22:03.hyperv は vPCI の互換性を向上させる。Hyper-V の一部で初期化の仕方が変わり、一部のレジスターの値が変わってしまっていた。対象は全てのリリース。

FreeBSD-EN-22:04.pcid は PCID のメモリアドレス変換の問題。メモリアドレスの起き違いにより、メモリの内容が入れ替わってしまう。対象は 12 系のみで、12.2-RELEASE と 12.3-RELEASE。

FreeBSD-EN-22:05.tail はもう少し身近な問題。tail -F は同名のファイルが新しく作られたら、そちらを追う。しかし、ファイルの比較の仕方に問題があり、ログローテーションの順番によっては、古いファイルを待ち続ける事がある。対象は 13 系のみで、13.0-RELEASE が対象。

FreeBSD-EN-22:06.libalias は IPv4 で断片化されたパケットの処理の不具合。SA-20:12.libalias の修正に問題があり、断片化されたパケットが廃棄されてしまう事がある。かなり長く存在していた問題だ。問題は全てのリリースにあるが、12.2-RELEASE 向けの修正は出されていない。変わりに 12.3-RELEASE への更新を進めている。修正が出されているのは 13.0-RELEASE と 12.3-RELEASE。

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