fexecve 関数の利用例2019年02月17日 13時44分58秒

exec システム関数の中の新入りの fexecve。open で開いたファイルを渡し、あとは、execve の様に引数の配列と環境変数の配列を渡す。配列の最後の要素の NULL は忘れないように。

fexecve は 2008 年に POSIX で規定された新しいシステムコール。ファイルを実行する前に、内容を確認することができる様に規定されたようだ。FreeBSD、Linux、Solaris に AIX と確認したが、これらのシステムでは利用可能だった。

この関数の目的は、実行前にプログラムの検査を行うこと。各種アクセス権限や、内容物まで、その気になれば検査してから、実行を開始することができる。

% cat  fexecve.c
#include <unistd.h>
#include <open.h>

int main()
{
    char* argv[] = { "sort", "-u", NULL };
    char* env[] = { "TMPDIR=/tmp", NULL };
    int fd = open( "/usr/bin/sort", O_RDONLY );
    fexecve( fd, argv, env );
    return -1;
}
% cc execve.c 
% ./a.out 
a
c
b
^D
a
b
c
%
環境変数 TMPDIR を用いる sort に更に -u オプションを渡して例とした。

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