FreeBSD 10.1 RELEASE に ZFS ARC reclaim の変更を取り込んだ2014年12月24日 19時41分19秒

FreeBSD 10.1 の ZFS が若干不安定にて指摘された ZFS ARC reclaim を 10.1 RELEASE に当てて試すことにした。現時点では CURRENT と STABLE/10 に変更が追加されている。

見るとカーネルへの変更だけなので sys 内で作業し、buildkernel と installkernel。


% cd /usr/src/sys
% svn merge -c 272875 https://svn0.us-east.freebsd.org/base/stable/10/sys
--- Merging r272875 into '.':
U    cddl/contrib/opensolaris/uts/common/fs/zfs/arc.c
U    cddl/compat/opensolaris/sys/kmem.h
U    cddl/compat/opensolaris/kern/opensolaris_kmem.c
U    vm/vm_pageout.c
--- Recording mergeinfo for merge of r272875 into '.':
 G   .

svn diff で変更点を見ると、i386 では カーネルの heap memory が物理メモリが残っていても利用できなくなる故の記述が前からあるのが分かる。取り敢えず、これでしばらく様子を見ることにする。なお追加点としては、10.0 RELEASE 以前ではこの問題に遭遇したことは無かった。メモリ自体は常々少なめだったが、動作はしていた。

そういえば、メモリの割り当てが失敗していたプロセスは heap_arena みたいな状態だった気もする。