uyota 匠の一手

最初は息子が作るのを、娘がゴムの色を選んで取ってあげる助手をやっていた。そして、内包のピンにゴムを掛けては取っての繰り返しで遊んでいた。好きなのは分かっていたが、自分では作らないのかと若干不思議ではいた。その間にも、お兄ちゃんに、ハロウィーンのかぼちゃなどを作ってもらっていたのだ。

その様子が変わり始めたのが二週間ほど前。今までは、ピンに適当に引っかけていたゴムが、綺麗に一列に並ぶようになったのは。それから、棒を使って編んでいく様になった。その頃の選色は、触ったもの。色々な色が混ざっていた。

先週になると、同じ色を一列に並べて、編んでいく様になった。三列並べるが、横の繋がりはまだ出来ないようだ。そこで、一気に三本作る。これも、毎日三本ぐらいずつ作っているので、大量に出来る。一つずつの織目も上達している。

今日に至っては、息子が亀を一時間掛けて製作していたので、器具は使えない。そこで、娘は一生懸命に指で作っていた。息子よりも少し年上の女の子の話だと、一本を一列に紡いでいく一番簡単な型は、実は指で作った方が綺麗に出来るとの事。娘も上手に出来たと見せながら作っていった。

バレエの件でもそうだが、娘は自分の好きな事にゆっくりと時間を掛けて取り組める、晩成型の性格の様だ。