FreeBSD でもっと大量のメモリを使う2007年12月26日 14時12分33秒

PAE についてさらに調べてみた。vfs.ufs.dirhash_maxmem の値を上げるのにも影響する。以前に調べたときに、Intel 32bit アーキテクチャでも 64GB まで、メモリを拡張する機能なのは分かった。

FreeBSD のハンドブックの当該部分を見ると、使わない方が良いようだ。

まず、目に付くのが「It should also be noted, that the PAE support in FreeBSD has not received wide testing,...」。つまり、ほとんど使われておらず、テストもあまり行なわれていないそうだ。 そして、「A process is not able to access more than 4 gigabytes of VM space.」とある。PAE を使っても、依然プロセスが使えるのは 4GB まで。 また、「KLD modules cannot be loaded into a PAE enabled kernel, due to the differences in the build framework of a module and the kernel.」によると、KLD が使えない。つまり、必要なドライバなどは、全てカーネルに組み込まなくてはいけなくなる。

つまり、大量のメモリを使うのには、i386 は向いていないとの事だ。amd64 等の 64bit 対応の物を使うのが、最適な手段だろう。amd64 対応の CPU に 4GB 以上のメモリを積んでいるのに i386 版を動かしているのなら、さっさと amd64 に移った方が良い。