FreeBSD 6.3 と 7.0 の RELEASE の使い分け2007年12月02日 22時00分59秒

簡単にまとめると、安定性の 6.3-RELEASE。SMP での性能性と新規機能の 7.0-RELEASE になる。

6.3 は既に、6 系で既に出された 3 リリースの後を継ぐ。修正や更新などもあるが、既に出されている物を元にしているので、障害が起きる可能性は 7.0 に比べて低い。既に、6.x で運用していたり、性能面で問題が無く安全な運用を望みたいのなら、お薦めだ。

それに対し、7.0 は処理能力が格段と上がった。特に、SCHED_ULE を用いた SMP の処理能力の向上が特に著しい。また、ZFS や tmpfs などの新規ファイルシステムも見落とせない、新しい機能だ。時間の都合上、SHED_4BSD のまま変更されていないので、性能を引き出したいのならカーネルを自分で作り直す必要がある。開発者の間では 7.0 系の安定性は、過去の新規リリースと比べると高いが、所詮新規リリース。実際に運用に使うのであれば、余計に検証の為の時間を余計に割いた方がいい。その為、6.x の性能では間に合わない状況では、運用が推奨されている。

6.1-RELEASE から 7.0-BETA に上げて様子を見ているが、ユーザランドなどに支障はない。ただ、一部の ports がコンパイルできなくなっていたりしたので、compat を用いて、運用しているものもいくつかある。

なお、Robert Watson が更に細かい 6.3 と 7.0 の違いについて投稿している。